AD制度なし!1年目から始まる、mK5新人ディレクターの仕事とは…?

NHKの教養×エンタメ、東大YouTubeも手がける若手社員インタビュー(2024.10)

「AD」というポジションを設けないmK5では、新人でもディレクターを担当。
入社2~4年目になる3人の若手ディレクターが語るmK5の仕事とは。

 ■脇ディレクター(写真中央)
 2021年入社 外国語学部交流文化学科卒業

 ■浦野ディレクター(写真左)
 2022年入社 文学部文学科卒業

 ■津田ディレクター(写真右)
 2023年入社 工学研究科地球総合工学専攻修了

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【脇ディレクター】入社3年で医療、宇宙、スポーツ…多彩な企画のディレクターとして最前線に立つ

 学生時代は映画づくりに興味があったので、半年ほど休学して映画学校に通っていました。実際に映画制作をしてみると、広い意味で映像そのものの面白さを知り、テレビ番組の制作会社にも興味がわいていきました。

 mK5に目が向いたのは、会社HPの「We decided against it.」というコピーに惹かれたから。AD制度がなく、早くからディレクターとして活躍できると聞いたのも決め手になりました。入社してわかったことですが、面倒見のよい先輩たちが根気強く教えてくれるので若手の成長が早いのだと思います。

 実際、入社4か月目には、Eテレ『チョイス@病気になったとき』という健康番組のVTRコーナーを担当していました。先輩ディレクターのサポートを受けながら、つらい月経痛に苦しむ患者さんへの取材・出演交渉から台本の作成、インタビューや編集まで一貫して任せてもらえました。

1年目の終わりには、NHKの長寿番組『きょうの健康』のディレクターを1週間トータルで担当。その後、番組のジャンルは「健康」以外も。たとえば科学番組『サイエンスZERO』ではブラックホールをテーマにした特番を、また一流アスリートが筋肉のみについて語る『筋肉アワー』はmK5のディレクターで最多本数を演出しています。

 自分の頭の中のイメージを、カメラマンや編集、美術スタッフなど多くのプロフェッショナルとともにカタチにしていくのが楽しいです。また、放送終了後に視聴者の方から「番組がきっかけで病気が見つかりました」といった思いがけない感謝の言葉をいただくことも、ディレクターをやっていてよかったと思えることのひとつです。

 入社4年目になる現在は、NHKの朝の生放送番組『あさイチ』の「プレミアムトーク」という各界の著名人による1時間以上に及ぶ対談企画をレギュラー担当しています。ゲストの多くが誰もが知るビッグネームの方なので、これまでの担当番組とはまた違った難しさがあります。でも、視聴者にはあまり見えていなかったゲストの魅力を自分が引き出したいという思いで取り組んでいます。

 大変ではありますが、最近はインタビュー取材への自信もついてきたり、ベテランの技術スタッフとのコミュニケーションもうまく取れるようになってきたりと自分でも成長を実感しています。そんなやりがいのある毎日を送れるのも、1年目からディレクターに挑戦できるmK5の制作環境があったからこそだと思います。

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【浦野ディレクター】ATP新人賞を受賞!若手でも”自分らしいモノづくり”ができる喜び

 学生時代は、自分の想像力を生かしたモノづくりができる仕事に就きたいと思っていました。はじめは出版社を中心に企業研究を行っていましたが、より自由にモノづくりができそうなテレビ番組の制作も次第に視野に入るようになりました。

mK5に目がとまったのは、NHK『あしたが変わるトリセツショー』などの番組を中心に、小さな企業規模からは想像できない制作実績をもっていたからです。最終的には代表との面談で「AD制度をあえて設けない」という人材育成に対する独自の考えを聞いて入社を決めました。

 1年目で印象に残っていることは、入社3か月目に『ヒューマニエンス 40億年のたくらみ』というNHKの科学番組で短いVTRパートのディレクションを任されたことです。研究者へのインタビューやロケを1人で行い、番組制作の面白さの一端をすぐに体感できました。

入社2年目には、PerfumeがMCを務めるNHK『謎解き!ヒミツの至宝さん』というBS8Kの美術番組のメインディレクターを担当し、400年前に作られた国宝を取り上げました。社内外の先輩や技術スタッフの皆さんにも支えられながら完成させたその番組で、ATP(全日本テレビ番組制作社連盟)賞テレビグランプリの奨励新人賞を受賞したんです。この出来事は、その後の私の自信にもつながりました。

 現在は、東京大学のサイエンス系YouTubeの制作を担当。企画をゼロベースから考えて、その後も多くの研究者への取材や台本の作成、ロケから編集まですべての工程を任されています。最先端の難解科学を、いかに見る人にわかりやすく、かつその凄さもきちんと伝わる映像にしていくか。簡単ではありませんが、短いながらも培ってきた自分の経験を生かして、工夫を重ねていく面白さを味わっています。

 mK5では仕事のやりがいはもちろんですが、オフタイムも楽しめる働き方が選べることも大きな特徴です。番組の制作期間中はハードな日々もありますが、ひとつの案件が終了したタイミングでまとまった休みを取ることが多いです。ちょうど先日、3週間の休暇を取りました。映像からはすこし離れてゆっくり読書したり、家族や友人に会ったりと満喫しましたね。オン・オフともに充実できる環境のもとで、さまざまな映像表現を模索しながらディレクターとしての幅を広げていきたいです。

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【津田ディレクター】転職&映像未経験からの出発… “理系ディレクター” 26歳の挑戦

 大学院で理工系を専攻していたので、卒業後は自然にメーカーに就職しました。1年ほど働いたところ、工業製品のモノづくりとはまた違う、発想を自由にカタチにできそうなテレビの世界が気になり始めました。mK5は「教養×エンタメ」を軸にしながら自分も知っていた有名な科学番組も数多く手がけていたので、ひょっとしたら自分の専攻やキャリアも生かせるかもしれないと感じたことが入社の決め手になりました。

 大きな不安は、私には映像制作の知識がほとんどなかったことです。しかし、番組の企画立案から完成までの流れを先輩ディレクターとの共同作業を通してくり返していると、すこしずつですが、基本的なスキルが身についてきているように思えます。

 現在、私はNHKの長寿科学番組『サイエンスZERO』を担当しています。この番組は、未来を変える可能性を秘めた最先端の科学や技術がテーマです。じつは入社4か月目に提案した「六角形」の不思議さをテーマにした企画が採用されたんです。「数学は美しい」といった表現をよく聞きますが「六角形」もまさにそういう存在です。自然界には、昆虫の複眼やカメの甲羅、ツクシの先っぽなどさまざまな場所に六角形があふれているので、そのナゾを解き明かすことで面白い番組ができるのではと考えました。

 ただとても抽象的なテーマだったので、具体的な科学研究の現場とどう結びつけて映像に表現していくかで非常に苦労しました。それでもコンビを組んだ先輩ディレクターといっしょに、国内外のさまざまな研究者の協力をいただいて無事に完成までこぎつけました。反響も大きく「自然の中から六角形を見つけるのが楽しくなった!」という声を視聴者の方からいただけたのは本当にうれしかったですね。

 今後の課題は、さまざまな背景を抱えた、さまざまな人に柔軟に合わせた取材や対応ができるようになることです。いっしょに働く先輩たちや同僚の仕事ぶりをよく観察して、安心してメインディレクターを任せてもらえるようになりたいです。